アンガーマネジメントファシリテーター中川淳の「アンガーマネジメントのプロになる方法」

アンガーマネジメントファシリテーターになるためのアドバイスやなってから必要な事をお伝えするブログ

なぜ、私はアンガーマネジメントのプロになったのか? ~2~

アンガーマネジメントファシリテーターの中川です。

 

 昨日(2018年4月7日)の記事で、アンガーマネジメントとの出会いについて書きました。

 

今回は、アンガーマネジメントが自分にとって必要であること、深く学びたいと思うにいたったことをお伝えします。

 

◆アンガーマネジメントを学ぶ前にアンガーマネジメントの必要性を体験する

 

アンガーマネジメント講座は名古屋で講座開始が午後でした。
少しでもお財布にやさしく行きたかったので、
「新幹線を使わなくても間に合う。そうだ在来線で行こう!」と考えました。

 

とはいうものの一抹の不安はありました。

時期は冬、前日から近畿・東海エリアでは積雪の情報が流れていました。
大阪駅周辺も珍しく雪が積もっていました。
しかし、遅延情報は出ていないので、「行ける」と判断し予定どおり在来線で向かいました。

 

土地勘のある方ならお分かりですが、滋賀県岐阜県の間には「関ケ原」という豪雪地帯があります。

大阪平野部で積雪、滋賀県北部も積雪、岐阜・愛知も積雪、この条件が揃っていれば間違いなく「関ケ原」周辺はかなりの積雪になっていることは容易に想像できます。

 

現実は、想像できた人の想像を上回るレベルで目の前に立ちはだかっていました。
乗り換え駅である米原駅は一面雪原です。そして雪が降り続いています。 

 

駅のアナウンスや行先電光掲示板では、遅延10分、、、20分、、、30分、、、の情報が伝えられます。

 

地元の方は間違いなく電車は動かない、動いても徐行、停車を繰り返すので行先に何時に着くか分からないと判断される状況です。

 

しかし、私は、遅延は運休ではない、実際乗る予定の電車はホーム止まっており、アナウンスでは発車まで 車内で待つよう言っているので、動くはずだと思い込んでました。

 

このような状況に遭遇した場合、自分の目的を理解し、変えられない現状を受け入れ、今できることを探さなければなりません。

 

しかし、その時、私がとった言動は、自分の言っている希望がいかに正当で、その希望が満たされていないことへのいら立ちを駅員さんにぶつけることでした。

 

例えばこんな感じです(表現はマイルドに直してます。)

「12:30までに名古屋に着きたいが、いつになったら電車が動くのか」

「遅延情報が時間を追うごとに長くなるが、運休か遅延か早くちゃんとアナウンスしてほしい」

 

在来線の遅延情報が480分と表示された瞬間

「こんなあり得ない時間の遅延情報は遅延ではなく運休、もっと早くアナウンスしなければ、みんな困るやろ」

「○○(鉄道会社名)はいつもすぐに遅れる。客の方を向いていない、、、」
「毎年、雪が降るのを分かっていて、何の対策もしないなんてどうかしている」

「●●(私の地元の鉄道会社)だったら、もっと早くちゃんと対応してくれる」

「新幹線に乗り換えのため切符を購入しようとしたとき、“振替輸送”だし、これまで在来線ホームでのアナウンスが不親切だった。謝罪し、持っている切符だけで乗せるべきだ」

などなど、、、

 

悪質なクレーマーです。。。

最悪です。。。

本当に当時の米原駅の駅員さん、ごめんなさい。

 

もちろん、このような要求は受け入れられず、
天候による遅延を○○(鉄道会社)が悪い、○○(鉄道会社)の対応へのイライラ をMaxに募らせ講座開始5分前に会場に到着しました。

 

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◆アンガーマネジメントを体験! 怒りとの付き合い方のヒントを得る

講座は、初め自己紹介や受講理由などをグループワークで話をするところから始まり、アンガーマネジメントを学びたかった本当の理由(職場で受けている理不尽だとおもっている怒り)や会場に来るまでのエピソードを話ました。

 

初めは同じグループの方も、アンガーマネジメントを学ぶ前なので、理解を示してくれた記憶があります。

 

アンガーマネジメント講座が進み、「怒りに関する理解」「対処法」の講義やグループワークを体感するにつれ、会場に来るまでの言動が、恥ずかしく思うようになってきました。

 

グループワークで一緒になった方々からも「さっきの言動はアンガーマネジメントに照らし合わせてみると、マズいよね」と指摘されました。

 

私の性質上、怒りを感じる持続性が高いので、
単に時間が経ったので冷静になったとは考えられません。
ましてや、知り合って間もない人に指摘され素直に受け入れることなんてできる性格でもありません。

 

しかし、このような指摘を受けても素直に自分の非を受け入れられました。

アンガーマネジメントを学ぶことで、目の前にある自分の怒りという感情との向き合い方が変わりました。

怒りに対しての考え方、怒りという感情への誤解が氷解した瞬間でした。

 

アンガーマネジメントについて「ビビビっ」きました。

 

もっと知りたい、もっと学びたい、実践してみたい という考えが頭の中を支配しました。

 

講座最終盤の質疑応答の時、講師の方に「どうしたらもっと学べますか」という質問をし、日本アンガーマネジメント協会の存在を教えてもらいました。

 

この時以来、アンガーマネジメントは「即効性があり」「実行が容易であり」当時の自分の悩みの解決手段としてベストであると確信しました。

新しい情報を知ったという満足感だけでなく、速く学んだ事を実践したいと思いました。

受講後の帰路、 

午前中に取った悪質なクレーマー的対応を深く反省し謝罪したい気持ちでいっぱいになりました。とは言え、いきなり駅員さんに「午前中は失礼しました」というのも変です。

 

そこで取った行動は、最大限の謝罪の意味を込め、名古屋・大阪間の新幹線「のぞみ」の指定席を定価で購入し、乗車中の楽しみのアルコールは禁止、米原駅通過時は頭を下げた記憶があります。
(この方法が正しいのか、これで相手が許してくれるかどうかは分かりませんが)

 

 次回は、アンガーマネジメントを「学びたい」から「伝えたい」に変わった理由、「アンガーマネジメントファシリテーター養成講座」の受講で体験したことについてのお伝えいたします。

 

つづく

 

◆今日のまとめ

  • アンガーマネジメント講座での学びは、私が今、実際に悩んでいる(後悔している)怒りの感情への対処方法が学べた。
  • アンガーマネジメント講座で学んだ対処方法は、即効性があり、もっと学びたいと思った。

 

アンガーマネジメント講座の魅力は文章だけでは、伝えるのに限界があります。
興味を持っていただいた方は全国各地でアンガーマネジメントの講座を実施していますので、参加してみてください。

 

詳しい開催講座情報は ↓ ↓ ↓ こちら ↓ ↓ ↓

講座情報 | 日本アンガーマネジメント協会

 

***お知らせ******************************

・2018年度も、アンガーマネジメントファシリテーター養成講座説明会を実施します。
 日時が決まり次第、このブログでもお知らせします。(今のところ5月、6月開催予定)

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 日時が決まり次第、このブログでもお知らせします。

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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会認定

アンガーマネジメントシニアファシリテーター

アンガーマネジメントコンサルタント

中川 淳

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